会長挨拶 東海会会長 稲垣 靖

東海会会長 挨拶(2024年4月)

 東海会の皆様、こんにちは!
4月となり、東海会も新しい年度に入りました。監査業務に従事している会員の皆様は、いよいよ3月決算の期末監査に突入ですね。繁忙期が続きますが、体調にはお気をつけ頂き品質の高い業務を行って頂ければと思います。

東海会会長
稲垣靖

1.東海財務局長渡邊輝氏の経済講演会

 3月5日(火)に、東海会セミナールームにて東海財務局長渡邊輝氏の経済講演会が開催されました。参加者数は、会場参加48名、Web参加18名(合計66名)と大変に盛況でした。参加者の皆様には、お忙しい中にご参加いただき、本当にありがとうございました。また、業務時間内での参加にご理解とご協力をくださった、各監査法人の所長や代表の皆様、本当にありがとうございました。
財務局長の経済講演会は、毎年、年2回開催をし、財務局による地域経済の経済情勢判断についての報告をして頂いています。令和6年2月1日付の地域経済の経済情勢報告の概要(令和6年1月判断)は、当地区及び全地区ともに、コロナ明けということもあり「回復」傾向にあるという判断で、我々の直感と整合するものでした。
経済情勢判断報告は約40分で、残りの約50分は、「印象深い講演」と「講演での学びを復習」と題して、前任の福岡財務局長時代にお聞きになられた「野村克也が教える未来を切り拓くリーダーシップ」(講師:キャリアカウンセラー/ジャーナリスト飯田絵美氏)についてお話を頂きました。これは、飯田氏の著作である『遺言-野村克也が最期の1年に語ったこと』の内容とのことでした。以下、渡邊局長が紹介された、野村氏の言葉です。
「机に向かって一夜漬けで勉強をした知識ではなく、テスト生から監督まで登り詰めた体験という情報を提供しなさい」
「言葉に説得力をもたせるためには、自分の体験の意味をしっかりつかんでいることが重要」
「自分を支えた言葉?そりゃ、コレしかない。〈めくら千人、めあき千人〉や。たとえ自分のことを見てくれない人が1,000人いても、見ている人だって1,000人いる。」

 引き続き、「さらに展開」の部では、野村克也氏著『超二流 天才に勝つ-芸の究め方』や澤宮優氏著『炭鉱町に咲いた原貢野球 三池工業高校・甲子園優勝までの軌跡』の紹介がありました。こちらも、素晴らしい言葉のご紹介ばかりでした。これらの言葉を選んでご紹介くださった渡邊局長のお人柄やお考えがわかるような素晴らしいご講演でした。渡邊局長、素晴らしいご講演をありがとうございました!


            渡邊輝東海財務局長

2.愛知県信用保証協会と名古屋市保証協会との業務提携調印式

 3月5日(火)東海会セミナールームにて、東海会と、愛知県信用保証協会と名古屋市保証協会との業務提携調印式を開催しました。
 この提携契約は、東海会の中小企業施策委員会が主導したもので、両信用保証協会が支援する中小企業に対して、東海会の会員が有する知識、ノウハウ、知見等を提供することで、中小企業を支援しようという内容です。東海会は、中小企業施策委員会が「経営ソムリエ相談センター」を設立した令和3年6月に、愛知県弁護士会とも提携契約を締結しています。今後は、東海会、愛知県弁護士会、両信用保証協会の4機関で連携を強化して中小企業支援に関する事業を実施してまいります。当面は、4機関による中小企業向けのセミナーの開催、や勉強会の実施等をして交流を図ってまいります。また、両信用保証協会の女性職員による中小企業向け経営支援チームと、東海会の女性公認会計士活躍促進委員会との連携等も実施してまいります。
 この業務提携契約の締結を企画・実現をした中小企業施策委員会の遠藤委員長、本当にお疲れ様でした!この提携を活発化して、東海会としての中小企業支援事業を具体化してください!


左から、愛知県信用保証協会石原君雄理事長、稲垣、名古屋市信用保証協会宮村喜明会長

3.東海会の次年度予算について

 皆さん、東海会の予算規模をご存知でしょうか?前期(財57事業年度 2023年3月期)の経常収益は163百万円でした。一方、経常費用は167百万円で、収支差額は△4百万円でした(2023年3月末時点の会員数は2,244名)。東海会は歴史的に、ほぼ収支均衡の決算をしてきましたが、前期は4百万円のマイナス決算でした。
現在、次年度の予算編成をしているのですが、非経常的な支出を除く経常的な収支は、人件費増加や物価高騰等の原因から、前期に続きマイナス予算(現時点で△6百万円)となる計画です。ただし、この水準のマイナス予算に着地するために、以下のような対応をしなければなりませんでした。

・各委員会の懇親会の回数削減
・東海CPAニュースのWeb化による印刷費等の削減
・定期総会のペーパーレス化による印刷費等の削減
・愛知県会旅行の中止
・海外視察ツアーの予算削減(個人の負担額の増加)
・広報委員会の制度説明会等の見直しによる削減
・ハロー会計の見直しによる削減
・事務局の諸雑費の見直し 等

 年会費等の収入増加の伸びよりも、物価高騰等による支出増加の伸びの方が大きい現状で、従来と同じ事業ややり方では、収支均衡が維持できない時代に入ってきました。東海会のサスティナブルな存続のためには、原則として収支均衡は守っていかなければなりません。東海会の会員にとって必要と思われる事業や活動は削減することなく積極的に行う一方で、役割を終えた事業の廃止や、やり方を変えることによる支出削減などにより収支均衡を目指してまいります。当年度の決算と次年度の予算の詳細については、6月18日の定期総会でご説明をさせて頂きます。会員の皆様も現状についてご理解を頂き、ご協力とご指導を頂ければ大変にありがたいです。