会長挨拶 東海会会長 稲垣 靖

東海会 会長挨拶&全国研究大会名古屋大会2024への道 Final(2024年9月)

 東海会の皆様、こんにちは!
 この東海会CPAニュースが皆様のお手元に届くころは、いよいよ名古屋大会2024の直前と思います。今回の「会長報告」では、「全国研究大会名古屋大会2024への道 Final」との合併版として、名古屋大会2024の開催までの物語を時系列に記載したいと思います。

東海会会長
稲垣靖

1.開催地としての立候補の意向表明(2022年5月)

 そもそも、東海会が、今回の研究大会の開催地候補となったのは、久松前会長の時の話にさかのぼります(稲垣が勢い余って立候補したわけではありません)。本来、東海会の順番は2025年で、2024年は近畿会が候補だったそうです。ところが、ご存知のように2025年は大阪で万国博覧会が開催されるため、近畿会が同年開催を希望し、東海会と順番が入れ替わったとのことでした(もし、当初の順番通りでしたら、稲垣が会長の年度の開催ではありませんでした、、、、)。名古屋大会2024は、久松前会長の年度の2022年5月の本部の地域会会長会議で立候補の意向表明をしたところから物語が始まります。

2.東海会の新執行部誕生から名古屋大会2024の正式承認(2023年5月)まで

 2022年6月の東海会の定期総会で会長となった稲垣は、すぐに実行準備委員会を立ち上げ、7月11日には第1回の委員会を開催しました。実行準備委員長を引き受けてくれたのは、大島嘉秋副会長(名古屋大会2024実行委員長)です。大島副会長は、稲垣と同じ歳で、会計士試験の合格も同年の「友人」かつ「ライバル」です。この二人の同級生コンビと浅野事務局長の3人で、この一大イベントに立ち向かうことになりました。
 まず、実行準備委員会では、東海会内(愛知、静岡、岐阜、三重県)での開催地を選定し、会場の確保することが最初の仕事でした。東海会では、過去に1984年と1996年の2回、研究大会を開催していますが、いずれも名古屋市での開催でした。今回は、愛知県以外の開催も検討しましたが、やはり、参加者のアクセスと収容キャパシティを考慮して、名古屋マリオットアソシアホテルでの開催としました。開催2年前でしたが、何とか会場を仮抑えすることができました(この時期でも予約はギリギリセーフでした)。ほぼ同時に、記念講演のスピーカーを徳川宗家第19代の徳川家広さんに決定し、名古屋大会2024の骨格ができ始めました。
 その後、2023年5月の本部・常務理事会で、名古屋大会2024(開催日、開催会場、メインテーマ)が正式に承認をされました。やってみてわかりましたが、この正式な「承認」までに会場や記念講演を決めないと、スケジュール的に間に合いません。常務理事会での承認を1年程度早める必要があると思います。

3.札幌大会2023でのPR(2023年9月)

 正式承認直後の2023年9月に、札幌大会2023がありました。札幌大会2023は、コロナ禍の影響で本部でのリモート開催となった2021年のリベンジ大会で、アフター・コロナの第1弾でした。名古屋大会2024実行準備委員会は、この札幌大会2023で、ランチタイムでのPR動画の放映と、記念パーティの中に「PRタイム」の時間を頂きました。記念パーティの「PRタイム」では、総勢約40名が登壇し、大島実行準備委員長のPRトークと「勝鬨(かちどき)」で強烈に名古屋大会2024をアピールすることができました。

 この時に人気となったのが、名古屋市の公式キャラクター「ハチ丸くん」でした。当初、広報委員会の対外広報チームの吉見さんが、着ぐるみの中に入る予定でしたが、吉見さんの現地でのコロナ発症により、急遽、広報委員会の今尾さんが代役を務めることとなりました(着ぐるみの中は、相当辛そうでした、、、)。吉見さんは、この悔しさを胸に、リベンジを期して、名古屋大会2024の会場ででは、「ハチ丸くん」の着ぐるみに入る予定です。

ハチ丸くん

 
            2023年9月8日 札幌大会の記念パーティでのPR

4. 記念講演・研究発表・エクスカーションの内容の承認(2024年4月)

 2023年5月の本部・常務理事会では、名古屋大会2024のメインテーマも承認されました。メインテーマは、伊東副会長が作成した「破壊、創造、継承。 前例踏襲を打ち破れ。 ~VUCAの時代に公認会計士が取組むべき課題~」です。このメインテーマについては、別の機会に伊東副会長から説明があったと思います。このメインテーマが決まった後、我々が悩んだのは、記念講演、研究発表、とエクスカーションの内容です。我々としては、メインテーマに合った内容として、首尾一貫した研究大会にしたいという思いが強かったです。

 「記念講演」については、破壊=織田信長、創造=豊臣秀吉、継承=徳川家康、というイメージから、是非とも徳川宗家のご当主にお願いをしたいと思い、これが実現できました。徳川家広さんに、事前にお引き受け頂いた御礼と打ち合わせのために、東京の代々木上原にある徳川記念財団にお邪魔した際には、世が世なら、我々のような下々の者は、将軍様にはお会いできないはずですが、非常に気さくにご対応いただきました。

 
        2024年5月15日 徳川記念財団にて徳川家広さんと

 次に悩んだのが、「研究発表」です。「前例踏襲を打ち破る」ような内容で、かつ「VUCAの時代に公認会計士が取組むべき課題」と思われるようなテーマを選定したいと考えました。そこで、考えたのが以下の4つです。
・公認会計士の本業である監査業務の拡大としての非財務情報の保証
・監査業務以外への公認会計士の活躍の場の拡大としての地方自治体での会計士の活躍
・愛知県が力を入れているスタートアップへの公認会計士の支援業務
・社会的な課題である事業承継・相続に対する公認会計士の支援業務
 開催地域会には、10個の研究発表のうち、2つが開催地枠として決定権があります。そこで以下の2つを開催地枠としました。
・研究発表①「前例踏襲では生き残れない!地方自治体の未来を動かす会計士」
・研究発表⑥「産業界、情報開示推進リーダー公認会計士が語る、これからのサスティナビリティ情報開示と保証」

 上記に加えて、開催地枠ではなく、一般枠として研究発表の募集に応募し、2024年4月の常務理事会にて見事に選考の承認を受けたものが、以下のものです。
・研究発表⑦「民事信託実務における問題点から導く、あるべき姿の創造 ~現行の民事信託の限界を突破するための検証~」
 さらに、10個の研究発表とは別枠で、ランチタイム中に、「ランチセッション」として、以下を企画しました。
・「愛知『Aichi-Startup戦略』STATION Aiが拓く東海地方の未来  ~2024年10月 名古屋開業! 日本最大のインキュベーション施設☓公認会計士の可能性~」
 上記の通り、メインテーマに沿った、品質の高い記念講演と4つの研究発表等を、東海会として企画することができました。是非ともご出席いただき、今後の業務に生かしていただければと思います。これらの研究発表の詳細内容は、名古屋大会2024のパンフレットをご覧ください。

5.「前例踏襲を打ち破った」名古屋大会2024

 2022年7月に実行準備委員会を立ち上げてから2年が経ちました。この2年間で、まったく白紙の状態から、本番の準備ができました。名古屋大会2024では、私たちは、以下の点で「前例踏襲を打ち破った」新しい取り組みで研究大会を準備できたのではないかと自負しています。

・メインテーマと、記念講演、研究発表、ランチセッション、エクスカーション、そして、前夜懇親会や記念パーティなどの関連行事の内容を整合させて首尾一貫した内容にした。
・関連行事である地域会会長会議を、リノベ後の東海会のセミナールームで開催することで、コスト面での貢献のみならず、地域会の活動(事務局オフィスのリノベーション)の成果報告を企画した。
・大手監査法人への動員要請を廃止したが、東海会にある大手、準大手、中小監査法人への協力要請により、当初予定の800人を大幅に上回る申し込みを実現した。
・東海会の地域のステークホルダーにも広く広報し、記念パーティへの参加を企画した。
 大島実行委員長のリーダーシップにより、ここまでの準備は100点満点です。あとは、当日に臨むだけです。8月5日(月)には、実行委員会の決起大会も行いました。実行委員の大多数が参加して、良い研究大会にするために、皆で気持ちを一つにしました。東海会の皆様、我々の年度の一大イベントであり集大成である名古屋大会2024に是非ともご期待ください!!長々とお付き合いいただきありがとうございました!

 
          2024年8月5日 名古屋大会2024実行委員会の決起大会


  以上

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